“本物の”健康住宅を建てる~東京で叶う、上質な暮らし~
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木材の選び方・特徴を知る

健康住宅を選ぶ上で、最初に重視したいのが、どんな木材が使われているかです。

ここでは、健康住宅はどんな木材を選べば良いか、外国産木材と無垢材の違い、おすすめの木材、体に及ぼす効果など、解説しています。

住宅に使用される木材は4種類

家にとって木材は、心臓部分であり、日頃、私たちが触れる表面的な部分に多く使われるもの。家中の美しい空気を保ったり、シロアリを防止したり、住む人と家の健康を守る役目を担うのが、木材なのです。

日本の住宅には、主に次の4種類の木材が使われています。

健康住宅と一般住宅の木材による違いとは

最近は、リーズナブルなローコストハウスメーカーが一部の方から人気を集めていますが、そういった業者が使用しているのが、ホワイトウッドやレッドウッドなどの外国産の集成材。欧米や北米産のこれらの木は、そもそもシロアリがいない地域に生息しているため、高温多湿でシロアリが多い日本には向かず、耐久性が非常に弱くなります。

一方、日本で古くから木造住宅に使われているのが、木をそのまま切り出した国産の無垢材。神社や仏閣にも使われるほど耐久性に優れ、通常の住宅でも、50~100年ほど長持ちします。健康住宅にこだわるなら、ぜひとも上質な国産の無垢材を選びましょう。

おすすめの国産無垢材の種類

上質な健康住宅を作るうえでは、木材を適材適所で使い分けることも大切です。下記におすすめの木材と、適した建築部位をまとめました。

桧(ヒノキ)

よく使われる建築部位:柱、土台、造作材(窓枠、かもいなど)

神社仏閣にも使われる高価な木材で、家のほとんどの部位に使うことができる。100年は持つほど耐久性が高く、香りが良いのも人気の理由。

杉(スギ)

よく使われる建築部位:柱、造作材(窓枠、かもいなど)

ヒノキ同様に無垢材住宅で使われる代表的な木材。一部のブランド杉を除くと、ヒノキよりは安価で、狂いが少なく、柔らかさがあるのが特徴。

桜(サクラ)

よく使われる建築部位:柱、造作材(窓枠、かもいなど)

虫害に強いことで人気のやや安価な木材。反りや狂いが少なく、強度が高いので、窓枠などの造作材にも最適。きちんと手入れをすると、ツヤが出てくるのも魅力。

栗(クリ)

よく使われる建築部位:土台

耐久性、耐水性、虫害に強いことから、家にの土台によく使われる木材。硬質ではあるものの、割れやすい性質を持っているので、乾燥に技術が必要。

欅(ケヤキ)

よく使われる建築部位:土台、柱、造作材(窓枠、かもいなど)

ヒノキ同様に建材の中では、高価な木材。ダイナミックで美しい木目や、強靭性、耐久性が魅力。住居の他は、家具やたんす、太鼓の胴など、日本ならではの使い方をされている。

赤松(アカマツ)

よく使われる建築部位:ハリ、敷居の摩擦部、造作材(窓枠、かもいなど)など

色合いが赤みがかった松の一種。マツヤニを多く含み、水分に強いことから、ハリや敷居の摩擦部に多く使われている。木目が鮮明なので、造作材としても最適。

木材の品質は、乾燥方法によっても変わる!

住宅やさまざまな造作材に使われる木材は、乾燥方法によっても品質が変わってきます。木材の感想には、主に次の方法があります。

くんえん乾燥

木を60℃の炉内に入れて、10日間かけてじっくりと煙で燻しあげていく方法。雨風にさらされても木に反りやひずみが起こりにくくなり、スモークによって防虫効果が高くなる。濡れてもすぐに乾くため、室内の熱を捉えて輻射する効果も期待できる。

低温乾燥

40~70℃の低温炉内で乾燥させる方法。天日乾燥の時間を短縮させるために編み出された方法で、高温乾燥と比べると、木のソリや曲がりを減らすことができる。乾燥時のエネルギーも少なくて済むのでエコにも。

皮むき乾燥

木を立ち枯れさせるために、木の皮を上部まで剥いでから半年後に伐採する方法。時間がかかるのと、春先は虫が付きやすいのが難点。乾燥コストや運送費の削減に行われることも。

葉枯らし乾燥

木材を切り倒した後に、葉や枝が付いたまま放置して乾燥させる方法。皮むきと同様に木が枯れて軽くなることで、乾燥コストや運送費を削減できる。反りや狂いも少なくなるので、カビに強い利点もある。

上質な無垢材を揃えている工務店では、自社で「くんえん乾燥」や「低温乾燥」を行うところもあります。最高級の木造住宅を手に入れるなら、そういったところにも着目して、工務店を選ぶと良いでしょう。

無垢材は使用部位によって適した樹種が異なる

在来工法で建てられた昔の建物では、さまざまな種類の木を使った無垢材が利用されてきました。ただ、現代の木造建築は、手ごろな値段で施工がしやすいことから、無垢材ではなく、その他の素材に移行してきています。そのため、次第に無垢材の種類も少なくなってきていると言います。しかし、住宅建築において、健康などの面から国産の「無垢材」に注目が集まり、見直されつつあるのです。

地域活性化の一環として、地元の木材を役立てようという動きも見られます。地域によっては、地元産の木材を使用することで、住宅補助が受けられる場合もあるのです。木造住宅を建てる際には、地域の制度も合わせて確認してみるといいでしょう。

木造住宅に使用する「無垢材」は、住宅のどの部分に使用するかが、最も重要なポイントになります。日本では、昔から樹の種類それぞれの性質に合わせて使用部位が決められてきました。住宅建築で主に使用されている木材の種類を、以下でご紹介します。

柱に向いている無垢材

住宅を建てるうえでも最も重要とされるのが柱です。建物の重みを支えられる強度と真っ直ぐさが求められます。また、建築後の乾燥による、反りやねじれなどの狂い、節から生じる割れなどがない木材でなければなりません。そんな柱に最適な木材の種類は、「ヒノキ」や「スギ」「ベイツガ」です。

特に「ヒノキ」は、柱としての適性が最も高いとされ、耐水性があり、シロアリや菌などに強いのが特徴です。ただし、スギやベイツガなどに比べると生育期間が長いため、高級木材と言われています。最近では、建売住宅の柱に「ヒノキ」の集成材が使用されるケースも増えているようです。

地域によっても、使用される木材は異なります。例えば、北海道では、「トドマツ」や「エゾマツ」、北陸地方や九州などでは、「スギ」がよく利用されています。その他、「ケヤキ」も高級木材として有名で、耐久性に優れ、強度も高いことから、大黒柱に使用されています。ただ、かなり硬い木材のため、職人の腕が重要になる木材です。

土台に向いている無垢材

土台に使用される木材は、地面から近く、湿気を防ぐための布基礎に直接建てられることもあり、強度はもちろん、湿気に強く、耐久性の高さは必須。また、シロアリ被害にも強い木材かどうか考慮する必要があります。土台に最適な木材の種類は、「ヒノキ」や「ヒバ」「ベイヒバ」「ベイヒ」などです。

昔から使用されている木材に「クリ材」がありますが、現代では入手が難しく、ほとんど使用されることはなくなりました。近年では、建売住宅で輸入材の「ベイツガ」を土台に使用することが多くなっています。「ベイツガ」の薬剤が染み込みやすい特性を活かし、防腐材を注入したものが土台として使われているのです。

梁に向いている無垢材

梁は、繊維に垂直にかかる荷重で木材に曲げが生じ、引っ張りや圧縮、せん断力がかかります。そのため、梁に使用する木材には、曲げに対する強度が必要です。真っ直ぐであることが重要な柱とは違い、梁は多少曲がった木材でも許容されます。そんな梁に最適な木材の種類は、「アカマツ」や「ベイマツ」「ツガ」「カラマツ」など。

特に「ベイマツ」の利用率が高くなっていますが、地域によっては「エゾマツ」や「トドマツ」「スギ」などを使用するところも多いようです。

造作材に向いている無垢材

ドア枠や見切り材、敷居、鴨居などの造作材は、狂いがないことが重要になります。窓やドア枠に狂いが生じると、開閉できなかったり隙間ができたりなど、不具合の要因になるためです。さらに、和室の鴨居や長押などに使用される木材は、見た目の美しさも重要なポイントです。そんな造作材に最適な木材の種類は、「ヒノキ」や「スギ」「カバ」「サクラ」などです。

ただし、和室を設ける住宅が少なくなった現代においては、意匠性よりも狂いがないことが優先され、集成材やMDF(中密度繊維板)など、加工木材のシェアが高くなっています。

本物の「健康住宅」とは?