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花粉症

日本人に多い花粉症。花粉の量が多く3~4月がやってくるたびに陰鬱な気分になる方も多いと思います。外出の際にマスクをつけていたとしてもどこにでもついて回ってくるので、せめて家ぐらいは花粉症から解放されたいと思うのは当然のことでしょう。注文住宅を建てる場合、自然素材の家にすることで花粉症の対策ができるのかなどについて解説します。

花粉症になる人とは

花粉症は遺伝が関係すると言われていますが、ある程度の年齢になって突如発症するケースも多く、遺伝以外にも複数の原因からも発症します。他に考えられる要因としてはジャンクフード・インスタント食品などが中心となった偏った食生活や、ストレスからくる自律神経の不調、外部環境(排気ガス)などが考えられます。

遺伝の場合は症状の緩和や対策は自分の力だけでは限られますが、少しでもひどくならないように生活・環境を整えるのが最低限の対策と言えそうです。

家の中で花粉症がひどくなる理由

外出した時、洋服や髪の毛などには、静電気で花粉が付着します。花粉が付着した状態で家に帰ると、湿度の高い室内で、花粉が洋服などからはがれ、空気中を浮遊します。この花粉を吸入してしまうと、家の中でも花粉症がひどくなります。

外で干した洗濯物に花粉がつく

洗濯物を外に干すと、外を舞っている花粉が、洗濯物に付着します。そして洗濯物を取り込んだ際、花粉も一緒に室内へ持ち込んでしまいます。

喚起をした際に花粉が入ってくる

換気扇にフィルターが設置されていない場合は、外より家の中の方が花粉の量が多くなる傾向にあります。なので、換気扇や給気口(24時間換気)には、適切なフィルターを設置することをおすすめします。

家に花粉が入らないようにする対策

当然の話ですが、花粉症は花粉が体に侵入することが原因ですので、花粉がない、もしくは少ない環境になれば症状は軽減されます。せめて家では花粉症から解放されたい、ということをベースに、家でできる対策を考えてみましょう。

密閉性の高い住宅にする

家は一見密閉されているようで、思いのほか隙間から外気が入ってきます。当然、花粉も同様に入ってきますので、密閉性を上げることが第一です。もし思い当たる箇所があれば必要に応じて目張りをしましょう。

また、開放的な間取りの住宅は人が多く往来することから、体に付着した花粉が漂いがちです。もしこれから建築するという状況であれば、玄関とリビングの間に扉を設けてワンクッション入れておくと対策がしやすいかもしれません。

部屋干しができる住宅にする

花粉の時期は洗濯物を外で干すと花粉がついてきてしまいます。そのため、室内で干すことになるケースも多いのですが、室内干しを行うとカビが繁殖する原因にもなりかねません。家を建てる際、部屋干しを前提に設計を考えておくと良いでしょう。

具体的には、日当たりの良い場所に外光を取り込めるスペースを作ることや、換気扇を干すスペースの近くに配置することなどが挙げられます。

空調システムを導入する

金額がかかるので検討が必要ですが、給気・排気を共に機械で行う仕組みにし、フィルターをより細かいものにすれば花粉をある程度取り除くことができます。もっとも大掛かりなものは全館空調システムですが、これは維持費用がかるので、コストとの比較検討が必要と言えるでしょう。

花粉が家の中に入った時の対応方法

加湿する

室内を加湿することで、空中を舞っている花粉を床に落として掃除しやすくなります。なお、家族が寝静まっている夜間にも、花粉はゆっくり床に落ちて行っているので、掃除は早朝に始めるのがおすすめです。

こまめな掃除も大切

こまめに掃除して、家に入ってきた花粉を取り除きましょう。外から帰ってきた時は、どれだけ花粉が入らないよう努力しても、家の中に入り込んでしまいます。それなのに、家の中の花粉は簡単には出て行かないため、花粉が多い時期は頻繁に掃除することが大切です。

家の中で特に花粉が溜まりやすい場所は、玄関やカーテン、リビングなどです。これらの場所を重点的に掃除することで、家の中の花粉をある程度減らすことができるでしょう。また、衣類についた花粉が付着しやすいトイレマットやバスマットは、こまめに交換するようにしてください。

網戸をつける

窓での喚起をするために、花粉対策がされている網戸を使う方法があります。新築で網戸を取り付ける際、網目を小さくして、虫だけではなく花粉も通しにくくした網戸にすることで、換気の際に花粉の侵入を抑制できるでしょう。

シューズクロークを作る

玄関横に、靴や衣類を置くシューズクロークを作って、上着や帽子を保管しておけば、服についた花粉を室内に大量に持ち込むリスクを低下させられます。

自然素材の住宅は花粉対策になるか

自然素材の住宅は、さらなる花粉対策となるのでしょうか。

自然住宅そのものには花粉を吸着すると言った機能は当然ありません。しかし、2つの点において、自然素材の住宅は花粉症の方にとって有効であると言えます。

自然素材が持つ癒し効果

1点目は、ストレスの軽減にあります。花粉症の原因には自律神経の乱れも関係していると言われています。花粉症に限らず自律神経が乱れていると本来それほどでもない症状が悪化する可能性があります。そのため、自然素材の住宅の香りなどでリラックスすることで自律神経の乱れが軽減されるかもしれません。

科学物質が少ない

2点目は、他のアレルゲンが少ないということです。自然素材の住宅はシックハウスの原因となる化学物質の含有量が少なく、湿度を低く抑えられることからダニなども発生しにくいため、花粉症以外のアレルゲンが出てくる可能性を抑えられます。

これらの要因から、直接的な対策とは言えませんが、自然素材の住宅にすることで花粉症を軽減できる要素が増えると考えられます。

花粉症の対策は設計時によく考えるのが◎

今でも無症状だとしても、花粉症は誰でも発症する可能性がある身近な症状です。結婚した相手や生まれてきた子供が将来発症しないとも限りません。そのため、設計時に花粉症になっていなくてもその時を想定して設計しておくことは重要と言えます。

家というのはリラックスして過ごすためのものですから、花粉症の時期でも穏やかに過ごせるよう設計時から対策をしてみてはいかがでしょうか。