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家を建てた人のリアルな意見を調査!本当に快適な家とは…?
「本当の健康住宅を建てるには」を調べているこのサイトでは、家を建てたことのある30~60代の100家族に住宅に関するアンケート調査を実施しました。「住んでみてわかった快適な家は?」「建てるときにこだわったポイントは?」「失敗したと感じる点は?」家を建てるときに参考になる情報ばかりなので、ぜひお役立てください。
Q1.建てて住んでみてわかった本当に快適な家とは?
アンケート委託先:マクロミル https://www.macromill.com/
どの年代も快適だと思うポイントはほぼ一緒
アンケートの結果をグラフにまとめて比べてみたところ、年代によってややバラつきはあるものの全体的に大きな違いはなく、快適だと感じる家には共通のポイントがあることがわかりました。とくに「夏は涼しく・冬暖かい」家は全ての年代で最も選ばれています。アンケートでは選んだ理由も一緒に回答してもらったので、総合1位~4位までのコメントを見ていきましょう。
1位:夏は涼しく・冬暖かい
- 夏場は風通しがよくて涼しく、冬場は日当たりがよくて暖かい家が快適(60代/女性)
- そのほうが過ごしやすいから(40代/女性)
- 小さい子がいるため体調面を意識して(30代/男性)
- 空調に頼らずに生活できるのが理想だと思う(60代/男性)
- リビング階段があって冷暖房の効率が下がるので住宅の機能として備わっていると便利(30代/女性)
- 東北地方は四季の寒暖差が激しいので快適に過ごすため必須!(36歳/男性/秋田県)
- 暑かったり寒かったりする家では過ごしたくなくなる(36歳/女性/鹿児島県)
- エアコンをあまり使わない生活がしたい(39歳/女性/群馬県)
- 電気やガス代が減り、生活コストが安定しそう(45歳/男性/兵庫県)
- ずばり快適と言える環境(47歳/男性/千葉県)
- 北海道に住んでいるので気候に適した家は大切(46歳/男性/北海道)
- 部屋から部屋へ移動するとき温度差があるとストレスになる(52歳/女性/東京都)
- 暑すぎ・寒すぎが年を重ねるごとに辛くなっているので…(51歳/男性/栃木県)
- 今住んでいる家が、風が通りやすく程よく光が入ってくる快適な環境だから(58歳/女性/大阪府)
- 夏暑いと熱中症の危険が高まるし、冷房にかかる光熱費が増える(63歳/男性/兵庫県)
- 室内の温度や湿度が調度良いほうが身体への負担が少ないから(68歳/男性/岐阜県)
- 断熱性が高いと地球環境にも優しいし経済的にも嬉しい(68歳/女性/埼玉県)
年齢が上がるごとに家の寒暖を気にしている様子
アンケートを見ると50代までは年齢が上がっていくごとに「夏は涼しく・冬暖かい」家を選ぶ割合が高まっていて、高齢になるほど重視している傾向が見られます。またコメントでは寒暖差による身体への影響を心配する声が含まれていました。
寒暖差によって脳卒中や意識障害を引き起こすことがある「ヒートショック」。とくに温度が急激に変化する冬の入浴中の死亡事故は交通事故の3倍以上あると有名で、あまり知識はなくても寒暖差が危険だと認識している人は多いはずです。実際に暑さや寒さで「鼓動が早くなったり具合が悪くなったり」など身体への影響を感じた経験がある人もいるのではないでしょうか?そういった経緯から、季節に応じた適切な温度・湿度を保ってくれる家を重視する人がたくさんいるのでしょう。
家での寒暖差が原因で起こるヒートショックについて詳しく知る
家の寒暖差をなくす全館空調
部屋ごとの寒暖差をなくす技術として有名なのが「全館空調」です。多くのハウスメーカーが全館空調を取り入れた住宅を建設しています。この全館空調、各部屋や給排気口、冷暖房ユニットをダクトでつなぎ24時間換気・冷暖房をしてくれるというシステム。高気密・高断熱と一緒に導入することで涼しい空気や熱を効率よく家全体に送り込むことができ、生活が快適になると評判を集めています。
ただ導入時に気をつけたいのがデメリットを感じている人も多いということ。ニオイや給排気の音が気になったり、冷暖房の気流を不快に思ったりする人もいるようです。
2位:動線設計がいい
- 動線が整っていると家族がリラックスして過ごせるから(40代/女性)
- 家族のみんなと顔を合わせられるような動線を確保したい(30代/男性)
- 動きやすいので家を使いやすくなる(50代/女性)
- 家事がしやすくなって時短につながる(35歳/男性/長野県)
- テキパキ家事ができるし、スッキリした間取りになる(39歳/女性/岡山県)
- 動線が悪いと動きづらくてイライラしてしまう(34歳/女性/福岡県)
- 無駄な動きがなくなるので疲れにくい(42歳/男性/北海道)
- 家の中の移動にまでストレスを感じたくない(48歳/男性/神奈川県)
- 人が行き来するときに交差しなくてすむので快適(47歳/男性/兵庫県)
- 無駄な動きをしなくていいので生活がスッキリしそう(58歳/女性/大阪府)
- 2世帯住宅なのでそれぞれの空間を確保できるようにしたい(59歳/男性/埼玉県)
- 動線が整っているほうが生活が楽になるから(58歳/男性/宮城県)
- 今の家は柱が多すぎて動きにくく不便なので(64歳/男性/静岡県)
- 無駄な動きがなくなるし、人とぶつかることもない(66歳/男性/新潟県)
- 年をとってからも不自由なく快適に暮らしたいから(60歳/男性/宮城県)
動線が良いと生活が楽になる
アンケートの結果、「動線設計の良さ」はどの年代でも多くの人に選ばれていることがわかりました。生活するうえで絶対必要になる家事や移動。部屋の間取りや収納スペースを工夫して、少ない動きで済ませることができればストレスが少なくなりますね。普段家事に手を焼くことがあるため、家事動線を快適さのポイントとしてあげる人が多い印象でした。
また「高齢になったときでも苦労しないように」という意見も。人生で購入するものの中でもとりわけ高額な住宅。老後のことも考慮した快適な家づくりを進めている人もいるようです。
動線は主に4種類!動線が良いと空気も循環しやすい?
家の動線には大きく分けて4つあり、家事のしやすさを考えた「家事動線」、来客者と生活の動線が重ならないように考えたい「来客動線」、通勤支度をする朝のバタバタが解消される「通勤動線」、衛生面を考えた「衛生動線」がそれにあたります。ほとんど人が家を建てるときに重視するのは家事動線。やはり毎日の作業になるので出来るだけ負担を減らしたいと思うのでしょう。
また動線がいい家は人だけでなく空気も通りやすい家と言い換えることができます。常に清潔な空気が家中を巡るようになれば、体感的にも快適さを感じることができますね。柱や間切りが少ない家のほうが動作の際も健康面でも快適かもしれません。
3位:外の音が入ってこない
- いちいち外の出来事を気にしなくて済む(60代/男性)
- うるさいとストレスがたまるから(50代/女性)
- 静かな環境のほうが安心感がある(30代/男性)
- 子どもの声がうるさいと気になるから(31歳/女性/北海道)
- 騒音ストレスがないと身体への負担が少なくなる(31歳/男性/岐阜県)
- 外の音が気になると眠れなくなってしまう(32歳/女性/山口県)
- うるさいとストレスを感じてしまう(43歳/女性/静岡県)
- 以前住んでいた家が窓を開けるとテレビが聞こえないほどうるさくて不快だったから(45歳/女性/静岡県)
- 静かなほうが夜快適(45歳/男性/大阪府)
- 近所の人が車をいじっている音が気になってしょうがないから(51歳/女性/神奈川県)
- なるべく静かな環境で過ごしたいし、安眠したい(55歳/男性/山形県)
- 今住んでいる家の遮音性が高くて快適さを感じているため(53歳/女性/京都府)
- 車の騒音や近所の音を排除したい(62歳/男性/大阪府)
- 外の音に悩まされず静かに暮らしたい(68歳/女性/愛知県)
- 深夜まで車の音が聞こえるようではくつろげない(60歳/男性/宮城県)
些細な音でもストレスに感じるもの!意外と重視する人が多い遮音性
快適な家の条件として全体でも3位にランクインしている「遮音性」。年齢が上がるごとに選ぶ人の割合が増えている様子がうかがえます。忙しい毎日、家にいるときくらいは静かにゆったりくつろぎたいという人が多いのでしょう。
人間には心地良いと感じる音や振動の領域があって、それを超えるほどの音が耳に入ってくるとストレスを感じます。物事に集中できなかったり安眠を阻害されたり、継続的に聞き続けることで精神的な影響を受けることもあるんです。近所の騒音が気になってイライラしてしまった経験のある人は多いのではないでしょうか?
何気ない生活の中に潜む小さな音でも、状況によって身体に影響を及ぼす可能性があります。掃除機や食洗器、ドラム式洗濯機など自分が使うときはなんてことないのに、近隣から聞こえてくると無性に気になってしまうことも。このように音によって身体に悪影響が生じる状態は「サウンドシンドローム」と呼ばれています。特徴をまとめているページがあるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
4位:省エネ
- 冷暖房費を節約したい(50代/男性)
- 環境に優しいので社会貢献にもなりそう(50代/男性)
- 経済的に嬉しい(30代/女性)
- 電気代が安くなるので(35歳/男性/大阪府)
- エネルギーは住んでいる間ずっと必要になるので少しでも節約したい(33歳/女性/静岡県)
- 毎月の支払いが少ないことに越したことはない(36歳/男性/愛知県)
- 家計が少しでも楽になれば生活が快適になる(44歳/女性/神奈川県)
- 光熱費が節約できるから(42歳/女性/福岡県)
- 水道光熱費を家計に負担がない程度におさめられる(49歳/男性/宮城県)
- 冷暖房費や光熱費が年々大きな負担になっているため(51歳/男性/栃木県)
- 無駄な部分にお金をかけたくない(59歳/男性/兵庫県)
- 身体にもお財布にも良いので快適(51歳/女性/神奈川県)
- ランニングコストが低くなるので生活しやすい(66歳/男性/新潟県)
- 無駄なエネルギーを使わずに生活できるのは嬉しい(68歳/女性/愛知県)
- 経済的にも地球環境的にも優しいので気持ちが良い(68歳/女性/埼玉県)
経済負担を軽減するために重視されている「省エネ」
1番2番で重視する点ではないものの、どの年代でも快適な家TOP5に入っている「省エネ」。省エネ機能自体が快適さを与えてくれるというより経済的負担が軽くなることで暮らしやすくなるという印象を持っている人が多いようです。
快適に過ごすためにあれこれ機能をつけた結果、毎月の光熱費が高くなってしまうのはよくあること。だからといって節約を気にして機能を十分に利用できなくなってしまっては意味がありません。負担の少ない高機能な家を実現するという理由からも、省エネを支持する人が多いのでしょう。
一般的な省エネ対策と言えば高気密・高断熱・日射遮蔽
住宅で消費されるエネルギーのうち、約30%を占めるのが冷暖房。いかにエネルギーをかけずに快適な空気を循環させるかが省エネ住宅をつくるための軸になります。そのため、省エネルギー住宅を実現する際ポイントとなるのが、気密・断熱・日射遮蔽。冬は高気密・高断熱で暖かい空気を部屋の中へ閉じ込め、夏は日射熱を遮蔽することで室温の上昇を抑えることができます。「高気密・高断熱の家」は健康住宅としても注目を集めているので、気になる方は詳細ページをご覧ください。
高気密・高断熱の家について詳しく知る
Q2.家を建てるときに1番こだわったのはどこ?
1位:間取り
- よく利用するリビングを日当たりの良い場所に配置した(60代/男性)
- 子どもが増えたときや親と暮らすことになったときに対応できるような部屋割にした(50代/女性)
- 陽の光がちゃんと入って昼間電気をつけなくても良い間取りに(50代/男性)
- 子どもを見ながら家事できるように(30代/女性)
- バルコニーの広さ・光の入り具合を調整した(30代/男性)
2位:デザイン
- 無垢の素材を使ったデザインを採用(30代/女性)
- 内観・外観に統一感が出るデザインにしたかった(30代/男性)
- 和と洋のバランス(30代/男性)
- 古民家風にしたかった(40代/女性)
- 素材感や見た目を大事にした(40代/男性)
3位:動線
- 3階建てなのでなるべく無駄な動きがないように動線を意識(40代/女性)
- なるべく廊下を少なくしつつ、家族の動きやすさを重視した(30代/女性)
- 掃除がしやすいように動線を確保(30代/男性)
- 家族それぞれのプライバシーが保たれるようにした(60代/男性)
- 住人と客人の動線がぶつからないように設計(30代/男性)
4位:素材
- 自然素材である漆喰の壁と無垢材を採用した(30代/女性)
- 木造で防音機能が高い素材を選択(50代/女性)
- 無垢の木を使った家を建てた(50代/男性)
- 木の温もりを感じられる素材を選ぶように意識(40代/女性)
- 高断熱の素材に注目した(50代/男性)
5位:省エネ
- 暖房を使わなくても冬暖かい家をつくって省エネに(60代/男性)
- 省エネ住宅にするため高気密・高断熱を採用し、太陽光パネルを設置(50代/女性)
- 水回りは硬質タイル、二重ガラスサッシに床暖房で結露を防止した(50代/女性)
- 断熱性能を高めて光熱費の削減を目指した(60代/男性)
- オール電化にして省エネ(40代/男性)
Q3.家を建てて、後悔しているポイントは?
- オール電化のほうが安かったかもしれない(40代/男性)
- 部屋が多すぎて無駄に荷物をためてしまう(40代/女性)
- 太陽の光がたくさん入るように出窓をつくったが夏暑いし冬寒い(40代/男性)
- 電源コンセントの数や位置が使いづらい(40代/男性)
- 収納が思いの外少なくて失敗した(50代/男性)
- 採光についてもっと検討すれば良かった(50代/男性)
- 洗濯を部屋干しできる結露防止部屋を作りたかった(40代/男性)
- 各部屋にエアコンを設置したが使わないものがある(40代/男性)
- 子どもが大きくなったときのことを考えて2階にもトイレをつければよかった(30代/女性)
- 家が大きくて空調がもったいない。電気代が意外とかかる(50代/女性)