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住宅を建てる際に人気があるのは無垢材を使用した家です。無垢材の匂いや手触りはリラックス効果が期待できるものです。
ここでは木材が与えるリラックス効果による様々な良い影響について紹介します。
数年前より、無垢材によるリラックス効果の検証が進んできています。それまでは、科学的データに関係なく木によるリラックスを楽しむようなものでした。
人が木に接する時のやすらぎは感覚的なもので「なんとなく落ち着く」と感じるものです。そのやすらぎが近年ではデータによって明らかになってきています。
住宅で使用される様々な木材の例として無垢材と塗装木材があります。どちらも同じ木材ですが、そのリラックス効果は大きく違います。目を閉じ、90秒間無垢材を触っただけで酸素化ヘモグロビン濃度が大きく沈静化したとのデータも。
これは無垢材がリラックス効果をもたらすという証明になります。オイル塗装やガラス塗装・ウレタン塗装ではそのような効果は見られません。
木材の匂いで心が落ち着くことがあります。心が落ち着いてくると血圧も低下してきます。つまり、木材の匂いには心理的なリラックスに加えて、身体的なリラックス作用もあるのです。もう少し深掘りしていくと、ストレスの緩和にも効果的と考えられています。
ストレスが緩和すると免疫細胞の働きが向上します。まさに木材の匂いは、人を心身ともにリラックスさせ免疫力の向上が期待できると言えるでしょう。
またリラックスしたことによって、良質な睡眠や日々のストレスの緩和・免疫力の向上なども期待できます。
木材のもつ一般的な「暖か」なイメージは、人の血圧・心拍などにも影響を及ぼしています。暖かい・和むといった不快感のない印象は見る者の癒しにもつながります。
また、住宅の全内装面に占める木材の面積比率が高ければ高いほど血圧が低下するという報告もあります。木材率が90%の時は収縮期血圧が低下し、0%のときはそのような体の変化が見られません。
匂いや視覚だけではなく触り心地によるリラックス効果も期待できます。人の接触感は、大きく分類すると乾湿感・ 硬軟感・温冷感・粗滑感があります。
木の場合、特に注目されているのは温冷感です。直接触れても冷たさを感じにくいことから、生理的ストレスも少なくなると言われています。これは接触感が熱伝導率と関係が深く、木材は熱伝導率が低いことによります。
また、木の持つ独特な触り心地による接触感も同様です。温冷感と同じく、生理的なストレスが軽減されます。
このようなことから、住宅の床や家具などにおいて木材を使用するのはリラックス効果を考えた場合に非常に理にかなっていると言えるのです。