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公開日: |更新日:

PM2.5

PM2.5は、花粉症を悪化させるなど、健康に悪影響を与える物質です。このPM2.5による健康被害はどれほどの濃度で起こるのか、またその影響にはどんなものがあるのか、そしてその対策方法などについて説明します。

PM2.5が体に及ぼす影響

PM2.5は、大気中に浮遊する2.5マイクロメートル以下の微粒子です。PM2.5は、興行施設から発生する粉塵、自動車の排気ガス、家庭での調理やストーブ、自然界の火山灰などなので、日本国内でも発生することから、1年中計測されますが、中国からの大気汚染物質が黄砂に付着するなどして大量にやってきて、黄砂同様、春に濃度が急上昇します。黄砂とPM2.5が多くなる時期は、スギ花粉・ヒノキ花粉の飛散する時期と一致するので、花粉症状が悪化してしまいます。鼻汁やくしゃみ、目のかゆみなどの花粉症状が悪化することに加え、のどの強い痛みやせきが出ます。

PM2.5は、スギ花粉・ヒノキ花粉に比べるとかなり小さいため、花粉に比べて抹消の気管や肺に簡単に到達してしまいます。

どれほどの濃度で健康被害が出るのか

PM2.5の環境基準(人の健康を保護するうえで維持されることが望ましい基準)として「1年平均値が15µg/m3以下であり、かつ、一日平均値が35µg/m3以下であること」と定められています。環境省が平成25年2月に設置した「微小粒子状物質(PM2.5)に関する専門家会合」では、健康影響が出現する可能性が高くなると予測される濃度水準として、注意喚起のための暫定的な指針となる値を、1日平均値70µg/m3と定めています。

ただ、個人差もあり、これより低い濃度でも健康影響が生じる可能性は否定できないとされています。

窓での換気にも注意

窓の開閉による屋内濃度への影響を定量的に示した資料はありませんが、窓を開けておくと、屋内のPM2.5濃度は屋外のPM2.5濃度と同等の値になると推測されることから、窓の開閉や換気は必要最小限にすることにより、外気の屋内への侵入をできるだけ少なくし、その吸入量を減らすことは、有効な対策と考えられています。

家でやっておきたいPM2.5対策

掃除機は再飛散を防げるものを選ぶ

衣類などに付着して室内に持ち込まれたPM2.5を取り除くには、掃除機によるこまめな清掃も大切です。PM2.5対策の観点から言えば、サイクロン式のものよりも紙パック式のものの方がおすすめです。なぜなら、ゴミ捨ての際の再飛散を防止することができるためです。また、排気による再飛散にも気をつけたいところです。こちらも空気清浄機と同様に、HEPAフィルターなど、微粒子に対応したフィルターを搭載したものを選びましょう。

PM2.5対応の空気清浄機を使う

室内からPM2.5を除去する方法としては、空気清浄機を用いる方法が一般的です。PM2.5対応の物としては、0.3マイクロメートル以上の粒子を捕集できる「HEPAフィルター」を搭載した製品があります。また、エアコンにも、PM2.5除去機能(空気清浄機能)がついた製品があります。

高断熱高気密住宅で家を建てる

高断熱で気密性の高い住宅では、住宅の隙間が従来の住宅に比べて非常に小さいため、外からのPM2.5や黄砂、花粉といった物質を簡単に侵入させません。そうなると、室内が息苦しいイメージがありますが、24時間換気が義務となっている現代の住宅では、住宅内の空気をまるごと綺麗にできる空気清浄機を導入できます。フィルターを通して入る外気は、PM2.5や花粉、黄砂なども除去した形で取り入れることができます。

PM2.5以外も対策できる家を建てたほうが良い

家を建てる際、PM2.5にも注意することはもちろんですが、その他にも、体調不良になる原因はいくつもあります。例えば、家の中の空気汚染が原因で健康に被害がおよぶシックハウス症候群は、換気機能がうまく働かない住宅内で、建材に含まれる有害物質が空気中に舞い、住んでいる家族が目や鼻、口から吸いこんでアレルギーやアトピーの症状を引き起こします。

こういった、住宅で考えられるトラブルや悩みのリスクを軽減できる家を建てた方が良いでしょう。