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木の家のメンテナンス

このページでは、自分でできる木の家の掃除法や傷やへこみが付いてしまったときの対処法など、木の家に必要なメンテナンスについてまとめています。

木の家を建てた方や検討中の方、木の家の健康住宅に関心がある方の参考になればと思います。

木の家にはメンテナンスが必要?

木の家は通気性が良く、夏は涼しく冬は暖かく過ごしやすいという特徴を持っています。ただ、長く住み続けるには自然素材の特徴を理解したうえで、定期的なメンテナンスを行なう必要があります。

日々のメンテナンスを怠ると劣化が進みやすく、直すのに時間とお金がかかる可能性も。しかし多くの人が、メンテナンスには無頓着なのが現状です。

自然素材の家のメンテナンスに「難しそう」と思う方もいるかもしれません。しかし使用している無垢材や合板は定期的にオイルやワックスなどをかけることで、ツヤが出て長く綺麗な状態が保てます。

木の家の基本的な掃除法

自然素材を使った家の掃除は、日々のお手入れであれば特別な道具や洗剤は不要です。他の家と同様に掃除機を使用できます。薬剤の付いていないモップや乾いた雑巾などで埃を拭き取る程度で十分です。

フローリングの掃除は、まめに水拭きなどは必要なく、乾拭きが基本という認識で問題ありません。

ジュースやコーヒーなどをこぼしてしまった時も慌てる必要はありません!

フローリングの塗装やワックスが水をはじくため、すぐにこぼした液体を掃いて水拭きすれば、ほとんどの汚れは落ちます。

ただし、そのまま放っておくと汚れが染みついてしまい、水拭きだけで落とすのは難しくなってしまいます。

その際の対策に関しては別の項目で説明します。

フローリングの掃除法としては、以下のように時期を決めて定期的に行なうことをおすすめします。

1ヶ月~3ヶ月に1回雑巾を固く絞って水拭きをする
半年~1年に1回住宅用のクリーナーと乾いた布を使用して、目立つ部分の汚れ落としをする
塗装の傷みなどが出始めた再塗装をする
掃除機で埃を綺麗に吸い取ってから、フローリングの色に近いフロアークリアーを木目に沿って塗っていく

健康住宅にしたいなら、ワックスはシックハウス症候群のリスクが高いためおすすめできません。しかし自然素材で作られた「蜜蝋ワックス」なら体への影響が少なく、フローリングにツヤが出るのでおすすめです。

フローリングにカーペットなどを敷くと、アトピーやシックハウス症候群の原因でもあるホコリやダニが発生しやすくなります。できるだけ敷かないようにするか、寒さ対策や傷防止で敷くなら時々消毒や除菌をするなどして常に清潔に保つようにを心がけましょう。

フローリングが黒ずんできたときの対処法

毎日掃除をしていてもフローリングは少しずつ黒ずんできます。

その原因として、以下のような要因が挙げられます。

この中でも「体の皮脂」が黒ずみの原因と言っていいでしょう。

フローリングを素足で歩くことによって皮脂が床に付きます。それが溜まると、黒ずみになってしまうのです。

黒ずみは、まず埃を綺麗に拭いてから水に中性洗剤を混ぜて雑巾で拭きましょう。

この時に、赤ちゃんやペットがいる方は中性洗剤が残らないように綺麗に拭きとることを忘れないようにしてください。

シミが付いてしまったときの対応

長く暮らしているとフローリングに色のついた液体をこぼしてしまうことがあります。

ほとんどの場合はすぐに拭けば問題なく汚れは落ちますが、シミが残ってしまった場合は、木材専用の漂白剤を使用すれば落ちやすくなります。

それでも落ちない時は、思い切ってサンドペーパーで削る方法もありますが、削った部分には再塗装が必要になります。

ただ木の家の場合、「どうやったら汚れが落ちるんだろう?」と気にする必要はありません。本来「木」というのは、年数が経つにつれて濃く変化していくものです。シミもフローリングの色に馴染んで味わい深くなっていくものですから、汚れもひとつの「味」だと思うと、より愛着を感じられるかもしれません。

ヘコミが出来てしまったときの対応

フローリングの素材に杉を使っていると、ちょっとぶつけただけでへこんでしまう事があります。

そんな時は、ティッシュか雑巾を水に濡らしで一晩くらい置いてみましょう。

木の繊維が切断されていなければ、濡れたことで少し膨らんでへこみ部分が目立たなくなります。

もう1つの方法は、へこんだ部分に濡らした布(雑巾でもOK)をあててアイロンをかけること。蒸気を吸った部分が膨らんで、その周囲も乾燥することで元に戻ろうとする働きが起きます。

以上の方法でも完全に元の状態になるのがほぼ不可能ですが、無垢材のフローリングなら傷を広げずに済みます。

カビが生えてしまった時の対処法

フローリングに直に布団を敷いたりカーペットを敷くとカビが発生しやすくなります。

観葉植物を床に置くのも、カビ発生の原因のひとつです。

カビを発生させないためには、まめな掃除や室内の湿度を上げないなどの対策が必要ですが、100%実践するのは難しいでしょう。

カビが発生してしまった場合は、無水エタノールや逆性石鹸でカビを丁寧にふき取る方法と、クリーニング業者に頼む方法があります。

フローリングを傷めたくないのなら、クリーニング業者に任せるのが理想です。しかし当然ながら、それなりに費用もかかってしまいます。

日頃のカビ予防対策としてエタノールを床に塗ればカビの繁殖を抑えられるので、是非試してみてください。

注意したいのは、カビを掃除機で吸い取ってしまうと掃除機の排気の際に部屋中にカビの胞子が充満されるので逆効果になること。また重曹やメラミンスポンジなどで拭いてしまうと、塗料がはがれる場合があります。

塩素系の漂白剤も木の色を変色させてしまうので、フローリング掃除には不向きです。

しつこい汚れへの対応

定期的に掃除をしていても、なかなか落ちないしつこい汚れはどうしても出てきてしまいます。汚れの原因は様々ですが、油汚れのようなしつこい汚れを落としやすいのは重曹と漂白剤です。

使用するときは重曹は粉末に水を加えてペースト状に漂白剤は5倍程度に薄めて霧吹きに入れておきます。これらは100円ショップでも購入できます。ただし重曹は傷つきやすいものやアルミ素材のものには利用できないので気をつけてください。

漂白剤は木の床にこぼすと色落ちしてしまうこともあります。落としたい汚れに重曹のペーストを塗ってしばらく置いておきましょう。

その後しばらくしたら重曹を取り除いて漂白剤を吹き付けます。その後、水で漂白剤を薄めれば完了です。

毛羽立ちしてしまった時の対処法

無垢フローリングの床の場合、毛羽立ちをすることがあります。毛羽立ちの主な原因は以下のようなものです。

このように毛羽立ちは日常のお掃除が原因になっていることも多く、上手につきあっていくしかありません。

手入れは、浸透性塗料を塗りサンドペーパーで削って整えていきます。浸透性塗料は木材の内部に浸透して保護をしてくれる塗料です。肌触りや質感は木に近いので、使用後に浮きだってしまうことはほとんどありません。

また、手入れは頻繁に行う必要はなく年に一度を目安にしましょう。頻繁に塗ってしまうと汚れがつきやすくなるケースもあります。

木の家は傷がついても味わいになる

無垢材で建てた木の家は、その家に住む家族を雨や風から守り、家も年数と共に少しずつ色が濃くなっていき、味わいを増してきます。

それはまるで住む人と一緒に年を重ねていくようで、住めば住むほど家族の一員のように思えて愛おしく感じてくるものです。

傷を付けてしまった時はショックかもしれませんが、時が経てば馴染んできて気にならなくなり、だんだん味わいが出てきて懐かしい想い出に変わっていくものです。

木の家・健康住宅のメンテナンスにかかる費用

木の家は長く大切に住むならメンテナンスは重要になってきます。

と言っても家のメンテナンス費用は決して安いものではないので、それらの費用を日ごろから積み立てておくことが必要です。

メンテナンスにかかる費用はどれくらい予算しておけばいいのか、おおよその価格を以下にまとめました。

ただし、地域や家の大きさによってかなり差があります。

100~400万円
屋根100~200万円
雨樋破損状態により 5千円~50万円
フローリング100万円
壁紙~40万
白アリ駆除100万円~150万円
ストーブ(北国)~30万円

メンテナンスを早い内に対応しておけば費用は安く済み、節約にもつながります。

外観のメンテナンスは、根や外壁で、劣化すると雨漏りの原因になるため、早め早期のメンテナンスが必要です。

内装のメンテナンスは、フローリング、キッチン・お風呂・洗面台などの水周り、トイレ、ガス・給湯器、壁紙など。特にバス・ユニットは湿気で劣化が早いため、10年単位でメンテナンスするのが理想的です。

メンテナンスを怠ると湿気などが発生して、カビやウィルスなどが発生したり、シックハウスなどで病気やアレルギーを起こす原因にもなります。健康住宅を維持するためにも定期的に家をチェックしていく事も必要です。

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