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冷房病の対策を考えないと、体調不良になりかねません。冷房病とはクーラー病とも呼ばれています。人間は暑さや寒さに適応する身体的な能力を持っていますが、クーラーを使えば人工的に涼しい環境を作れます。しかし、自然ではなく人工的に変化させることが体調不良につながるので、うまく調整していくのが大切です。
冷房病対策で1番に考えたいのは、エアコンをうまく使うことです。一般的にエアコンの標準設定温度は25度~28度といわれています。ただし個人差があるため、基本的に寒さを感じない温度が設定温度です。
その点を前提にした場合、まずエアコンの設定温度は外気温からマイナス3~4度を意識してください。外気温と差が大きくなると、外出時に負担となるからです。エアコンをつけっぱなしにするのも注意しましょう。寒さに鈍感になるからです。
対策はエアコンをストップして窓を開き、外気を取り入れてください。エアコンの風が直接当たらないよう風向きの調整も有効です。直接冷気に当たり続けると、体温が奪われます。帰宅時やお風呂から出たとき汗が出た状態でエアコンに当たると、身体が冷えるため注意が必要です。
風向きをコントロールできず、直接冷気が当たり続ける環境下の方もいるでしょう。たとえば、オフィスでエアコンの前にいつもいるような方です。他の人もいますし、風向きも温度も自由にできません。その場合、服装を工夫するのも有効です。
たとえば、腹巻きをしてはいかがでしょうか。お腹が冷えると胃腸に大きな負担がかかり障害が起きるケースもあります。腹部を温めることで守れますし、体温の上昇や腰の冷えまで対策できるのです。
カーディガンやスカーフで冷気が当たる肌部分を守るのもいいでしょう。冷気は足元にたまるため靴下を厚手のものにする、レッグウォーマーをするなどの対策ができます。
冷房は効率化を図れます。たとえば、窓の外に木や藤棚、ゴーヤのような蔓性植物で緑のカーテンを作るのも有効です。夏場光が直接入ってくるのを防げますから建物内の温度上昇を防げます。
家の南側に芝生や植え込みがあると、夏の照り返し対策になるのです。午前中と夕方に庭やベランダへ打ち水をするのもいいでしょう。カーテンやブラインドやすだれを使った日差し対策も有効です。とくに真夏はずっと光が入り込めば部屋は一気に暑くなるため試してみてください。
台所で調理中に発生する熱も換気扇である程度対策できます。複数の温度上昇対策があり、併用すれば設定温度を極端に低くすることなく冷房を効率的に使えるのです。
冷房病の症状は「手、足、腰、体全体のだるさ」があります。他にも疲れやすくなり、食欲不振や下痢といった胃腸の症状が代表的です。冷房病の症状は、冷房により自律神経のバランスが崩れることで起きると考えられています。
また、自律神経は免疫やホルモンにも関連しているのです。そのため女性の場合、生理不順や生理痛につながるといわれているのです。