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“本物の”健康住宅を建てる~東京で叶う、上質な暮らし~ » 本物の「健康住宅」とは? » 床材にもこだわるべき?注文住宅のシックハウス対策

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床材にもこだわるべき?注文住宅のシックハウス対策

床材に使用している素材や接着剤によってはシックハウス症候群のリスクを高める原因になってしまうこともあります。今回は床材とシックハウスをテーマに調査しました。

床材とシックハウスの関係性

新しく引っ越した家で花粉症や風邪のような症状になってしまっていたら、シックハウス症候群の可能性があります。毎日快適に過ごしたい住宅でシックハウス症候群を発症してしまうのは辛いところです。床材とシックハウスの関係性について調査しました。

接着剤の成分の揮発が問題に

シックハウス症候群の原因の1つでもあるホルムアルデヒドは接着剤などの原料です。接着剤は合板をはじめとした建材によく用いられています。ホルムアルデヒド以外にも、アセトアルデヒドやキシレン・トルエンなどの成分も揮発性が高いため注意が必要です。接着剤のほか防腐剤や塗料の中に含まれる成分であり、夏場の気温が高い状態だと発散量も増える傾向にあります。

カビ・ダニの発生に注意

カビやダニはシックハウス症候群の原因の1つで、死骸や糞も人体に影響を与えています。気密性の高い住宅や室内に有害物質があったり、ダニやカビが繁殖した状態になったり、換気はあまりしないことで増殖の原因を作ってしまう場合があります。カビやダニの発生はシックハウス症候群の対策をとるためにも注意しておきましょう。

こまめな換気・掃除が発症を防ぐポイント

揮発性の高い成分に関しては、室内の換気によって対処することが可能です。カビやダニに関しても同様に換気による対策で対応できます。

ジメジメとした状態の室内にはダニが繁殖しやすくなっています。そのため、朝や帰宅時などには換気扇を回してみたり、窓を開けて換気もしたりしましょう。夏場にはエアコンを切って出かけてしまうと気温も湿度も上がりダニが繁殖しやすくなってしまうので注意してください。こまめな換気や掃除に注意することで安心して過ごすことが可能です。

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シックハウス対策にもなるおすすめの天然床材

天然床材にはさまざまな種類がありますが、その中でもおすすめの「無垢材のフローリング」「天然リノリウム」「コルクスタイル」の3種類があります。それぞれの特徴を紹介していきます。

無垢材のフローリング

無垢材のフローリングについて紹介していきます。木の本来持つ殺菌作用や調湿効果などを生かした種類の床材となっています。

【ポイント1】木材の持つ殺菌作用

シックハウス症候群に関しては有害物質の他にカビや細菌・ダニなども原因となる可能性を持っています。

無垢材をはじめとした木材には、木自体がカビや細菌・害虫から身を守るために殺菌作用を持っているとされています。木材を正しく加工してあれば、木材の多くはこの作用を加工後も維持しています。

無垢材を使用すると、シックハウス症候群の原因の1つでもあるカビや細菌の繁殖を抑えることが可能です

【ポイント2】調湿効果によるカビ・ダニリスクの抑制

無垢材には空気層を持ち、高い調湿性があります。室内の湿度をある程度保ってくれるため、蒸し暑い夏は湿度を吸収して下げ、乾燥する冬は溜めていた湿気を出して湿度を上げるといったことが期待できます。この効果により部屋の空気は、常に適度な湿度を持っている状態となります。余計な湿気を取って一定の湿度に保つことによりカビやダニといったシックハウス症候群の発症リスクを下げてくれます。

天然リノリウム

リノリウムと聞くと全て化学物質が使われているように感じる方も居るかもしれませんが、天然のリノリウムも存在します。ホコリ溜まりにくくカラーバリエーションも幅広い素材となっています。

【ポイント1】掃除がしやすくホコリがたまりにくい

シックハウスの原因は様々であり、ホコリやハウスダストもリスクを高めるとされています。リノリウムはお手入れしやすく、静電気があまり起きないためホコリも溜まりにくいのが特徴。汚れにくい性質なので、リノリウムの床の掃除はワックス掛けをしなくても乾拭きのみで済む場合もあります。

【ポイント2】カラーバリエーションが豊富

リノリウムは天然顔料を使用しているのですが、実はカラーバリエーションが豊富。柄も木目調・大理石調などの種類があって豊富です。しかし、リノリウムとして販売されているものの中にはリノリウムに似せた柄のビニル系床材も存在しているので、「リノリウム調」「リノリウム柄」として売られているものには注意しましょう。

【ポイント3】素材が燃えにくい

リノリウムは燃えにくく、発火点も高い素材となっています。もしも、火事に発展してしまうようなことがあった場合も燃え広がりにくく、有害物質は発生しません。

ちなみにリノリウムは主原料は亜麻仁油で、そのほかに石灰岩・松ヤニ・木粉・コルク粉・ロジン・天然顔料などの天然素材を混ぜ、ジュートに圧着を施して作られています。使用されている成分はいずれもシックハウス症候群のリスクを高めるとされる化学物質ではないため、化学物質が気になる人はチェックみてもよいでしょう。

コルクタイル

細かな部分まで複雑なコルクスタイルを紹介しています。全て天然の素材で作られているコルクタイルもあるので、化学物質が気になる人でも使用できます。また、腐食や防音対策に一定の効果があるとされています。

【ポイント1】ホコリや腐食を防げる

コルクは複雑で細やかな構造となっており、比較的腐食しにくく害虫も防ぎやすい素材とされています。凹凸のあるコルクですが、ホコリが舞ったり毛羽立ちも起きたりしにくい素材です。ホコリや害虫などのアレルギーやシックハウス症候群のリスクも抑えることが可能となるでしょう。

【ポイント2】床が滑りにくい

コルクスタイルでは、コルクのでこぼこした表面と弾力性により、滑った場合も抵抗値が高くなっているため歩きやすさと滑りにくさもあります。この滑りにくさはラグやマットを敷いた場合も同じで滑ってケガしてしまうリスクも抑えることが可能です。

【ポイント3】防音性が高い

コルクは、衝撃や音を吸収する性能があり、防音性が高い商品となってます。そのため、子供やペットの足音や遊ぶ音も響きにくくなっています。壁材もこのコルクスタイルに合わせれば、より効率よく防音対策を行えます。

家のコンセプトに合わせた床材を選ぼう

住宅にはさまざまなスタイル・床材がありました。素材や接着剤に配合されている成分などに注意しつつ、家のコンセプトを生かせる床材を選ぶようにしましょう。換気や湿気を適度に調節するようにして、カビやダニも増殖させないように気を付けましょう。